太平洋フェリーの新造船「きそ」~(6)
続きです。前回はこちら
さて3層ある旅客区画の中層に上がりました。ここは、前半分は特等と外の見えない1等、後半分は公室となってます。
マーメードクラブです。中央にあるのはグランドピアノ、背中側がカウンターで、軽食や飲み物を扱ってます。3食ともバイキングのレストランでは多すぎる人は、朝や昼をこちらで済ますのも手ですね。
こちらは左舷側で右舷側にはドリンクハット「ぼらぼら」というドリンク類専門のスタンドがありますが、乗船日はお休みで、マーメードクラブの利用を勧める案内が掲示されていました。階段を挟んで右舷側と左舷側の違いですから、「ぼらぼら」は不要だったように思います。多客時しか営業しないスタンドは、新日本海フェリーのようで貧乏臭いですね。太平洋フェリーの営業体制もだんだんと縮小されているようです。
世界的にすっかり定着したプロムナードデッキは、国内のフェリーでもすっかり当たり前の設備になってます。これは左舷側で、奥がレストランの入口です。右舷側の同じ場所はOAコーナー「マルルー」となっており、海に向ったカウンターテーブルとなっており、コンセントが設備されてます。最近、ファーストフードやビジネスホテルの朝食コーナーで時々見かける形式です。せっかくの設備ですが、この日は万博見物のおばさま方の編み物席になってましたので、画像はなしです。
レストランの待ち合いスペースから入口を見た光景です。混雑を想定してか、入場待ちが発生しても、プロムナードにはみ出さないように通路が長めにとってあります。ちなみに列の最後部から撮影で、まだまだ並ぶ余地があります。レストランはバイキング方式ですので、席があいたらまず荷物を置いてから料理を取りに行きます。
これは夕食時の撮影ですが、翌朝の朝食時には、料理をとりに行っている間に、人の荷物をどけて座っている人がいたのであぜん。これをやった相手が、関西人や関東人なら、一戦交えるところですが、話し言葉から日本でも僻地からきた人と思われたので、話は通じないと「荷物をよけてくれてありがとう」とお礼を言って、フライイングダッチマンのごとくレストラン内をさまよう事になりました。(某地方では現地人のいろいろと嫌なところを見てきたので、思い切り偏見の塊です。もちろんいい人もたくさんいましたけど、関西人にから公徳心に突っ込まれるなんて、人間以下ですよ。ほんま)
さて、気を取り直して。料理のレベルが落ちているような気がしましたが、怒涛のごとく押し寄せるお客に厨房が追いついていないのかもしれません。また、左右に同じ料理が並ぶレーンがあるにも関わらず、そういう案内がされないので、列が均等化されず、片方のレーンでは列が出来ているにも関わらず反対のレーンは撤収を始めるありさま。太平洋フェリーも地に落ちましたね。・・というのは言い過ぎか、並みのフェリー会社に落ちぶれてしまいました。万博がおわれば、以前の太平洋フェリーに戻る事を切に願います。
この階にはラウンジ「サザンクロス」もあり、ショーもありましたが、客層を考えると行く気が起きず、部屋で呑んでました。
さて、翌朝目が覚めると、ちょうど伊良湖水道で神島横を通過中でした。『潮騒』の歌島のモデルになった島ですね。私の年代だと山口百恵を連想します。実は映画の前に児童向けに一部がリライトされた『潮騒』を読んでいて、巻末の保護者向けの解説ページに「一部の表現を改めています」というのを目にして、原作が気になった事のほうが強い印象なのですが(汗)
中部国際空港はけっこう近くを通りますが、逆光になりますので、あまり綺麗には見えません。どちらかと言えば、空港から船を見た方が良さそうです。名港トリトンをくぐって、名古屋フェリーターミナルに入りました。隣に停泊する沖縄経由台湾行きの国際フェリー「飛龍」に発作的に乗らないように気をつけないとなりません。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント