新日本海フェリーと順番が後先になりましたが、12月15日大阪貝塚港発の宮崎カーフェリー「フェニックスエキスプレス」に乗船してきました。
宮崎カーフェリーは、マリンエキスプレスの事業の受け皿として設立された会社で、現在は大阪南港~宮崎、大阪貝塚港~宮崎を各1往復しています。乗船した「フェニックスエキスプレス」は、マリンエキスプレスの川崎~日向・宮崎航路用に姉妹船「パシフィックエキスプレス」と共に建造された船で、「パシフィックEXP.」は韓国に売却されたのに対し、国内に留まった幸運?な船です。関西在住だと川崎~日向・宮崎は乗りにくく、どちらもまだ乗っていませんでしたので、関西に転じてから乗る機会をうかがっていました。
これが乗船した1等です。4人部屋ですが、「相部屋承知」とすれば一人でも利用できます。混雑しない限り、実際には相部屋になりません。これは他の長距離フェリー会社でもほぼ同じ扱いですが、なかには個室の相部屋扱いをしない航路もあります。
部屋は、廊下側からトイレ・シャワールーム、2段ベッド2組と並び窓際は小上がりになっています。京浜航路時代には2等寝台扱いだったのですが、こちらに転じてからは1等となりました。設備としては1等としても遜色ありません。同様に1等は特等となってます。こう書くと以前の方がお乗り得だったような感じがしますが、京浜航路の運賃は割高でしたので、別に金額的に割安だったわけではないです。
伝統的に京浜航路は旅客設備重視の船を投入しており、それが経営圧迫の要因と言われていました。そのため「パシフィック/フェニックスエキスプレス」は、かなり簡素化したそうですが、それでも伝統の名残りを感じるゆったりとした船内でした。
このプロムナードデッキも広いですが、2等寝台が並ぶ中央廊下の幅広さは国内の長距離フェリーで初めて見る広さでした。
レストランはかなり限定されたメニューです。チキン南蛮に地方色を感じますが、あとはハンバーグやトンカツ、シーフードフライ盛り合わせ、カレーライスなどがあります。セットメニューはありません。ランニングメイトの「フェリーひむか」はセットメニューのみで割安感はあるのですが、酒飲みには利用しにくく、その反省でこうなったのかと思えば、別にアルコールメニューが充実しているわけではないので、そうとも思えません。生ビール・・それが無理でも瓶ビールぐらい欲しいところですが、もっとお客の多い大阪南港発でもビールは缶ですから、無理な願望ですね。
レストラン横の小部屋。電話マークがありますが扉には「パソコン用ブース」とあります。ネット回線があるのかッ!と扉を開けると・・・
どうも船舶公衆電話を撤去。台を低くしてデスク代わりとなるようして、椅子を置いただけのようです。2等や2等寝台利用ならば重宝するかもしれませんが、元々は電話ブースですからねぇ。「狭いの怖いよぉ~」ってなりそうな気もします。
時間帯から旅客の利用はあまり期待できませんので、せっかくのハードが活かしきらせてませんが、これはやむを得ないでしょう。下船時にみたかぎりでは、徒歩乗船客は1人だけのようでした。
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