膨らんだカーテンの謎
この妙に膨らんだカーテンの謎がわかるでしょうか?
よく見ると、カーテンの裾から椅子の脚が出ています。つまりカーテンの中には椅子が入っています。そしてそこに腰掛けると・・・・
これは、関西汽船「さんふらわあ あいぼり」の特等1等客専用展望通路。フェリーの正面に面した通路です。ちょうどブリッジの真下になる位置。この部分は、上級船室になっている場合もあり、展望サロンとなっている船でも「航行に差し支えますから、夜間はカーテンを開けないで」と書かれています。
窓から漏れた光が、甲板や海面を照らすと、船員の夜目が効かなくなり、海上の監視に不具合が生じるからです。ですから、この正面の景色を夜間にも乗客に開放している船は珍しいのです。
この画像は、しっかりカーテンが閉じているのを確認してストロボを焚きましたが、実際は照度を落とした暗い通路で、その上でカーテンで船内の明かりが漏れないようにしています。同様のサービスをしている東日本フェリーの「ニューれいんぼうべる/らぶ」では、サロン全体を真っ暗にして、前面展望を楽しませくれますが、なにせ日本海ですからイカ釣船の集魚灯ぐらいしかみえませんが、瀬戸内海では本四三橋があります。
みなさんも関西汽船の「さんふらわああいぼり/こばると」の1等以上に乗る機会があれば、ぜひ前面展望を楽しんでください。
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