まもなく(16日)に開港する神戸空港。賛否さまざまな意見がありますが、個人的には便利になる可能性が高いので楽しみにしてます。
伊丹の移転先のときは神戸沖案に反対したくせにという意見もありますが、宮崎元神戸市長は引退時に「空港の神戸沖移転に反対したのは、最大の痛恨事」というようなコメントを出していたはずで、この当時は伊丹の地元も廃港を唱えていたはずですから、関空の地元はともかく、少なくとも伊丹の周辺からは文句を言われたくないなぁ。
21時に終わる空港なんて、大都市の空港としては欠陥空港なのだから、神戸か伊丹かと言われれば、そりゃ神戸でしょう。
という話は置いといて、開港前の市民見学会です。事前の申し込みが必要だと思い込んでいたのですが、行けば見られることが判ったので最終日の2月11日に行ってきました。
搭乗待合室入口の行列です。もちろんボディチェックに手間取っているわけではなく、単に混んでいるから。神戸空港では地方空港では初めてアイランド形のチェックインカウンターを採用しており、搭乗待合室をはさんで左右に各1ヶ所のカウンターがあるのですが、中央よりはANAとスカイマークです。ANAの外側は団体カウンターで、スカイマークの外側はJAL。いち早く東京線の頻発を表明したスカイマークへの義理立てでしょうか。ここまでスカイマークを優遇している空港を初めて見ました。
ボーディングブリッジは、神戸御三家の三菱重工かと思えば新明和でした。そう言えば、神戸市が新明和の製品を採用できる分野は限られてますから、地元企業として実績を残したかったのでしょう。
さて神戸空港でもっともガッカリしたのが、このフェンス。
見たときはわが目を疑いました。実にマニアックな要望かもしれませんが、羽田も中部も最近の空港って、顔の高さより高いフェンスとするときは一定の間隔で、カメラのレンズを差し込む事が出来るサイズの穴を開けておくのが、近年の空港ターミナル展望デッキの常識なんですよね。ところがご覧のとおり、そんな配慮は全くありません。配慮がないと言えば、車いす用駐車場からターミナルに向うためには段差がある事を、身障者団体から指摘を受けたとかで、あわてて手直しをしていたはず。
マニアと身障者を一緒にするなと怒られそうですが、他空港の設備を真剣に見学していれば、すぐに気がつく流行の設備なんですよねぇ、カメラ用の穴は。これさえも見落とすなんて、まさにいわゆるお役所仕事で作った空港なんだなと思うわけです。利用者にシンパシーをいだいてもらうとか、愛されたいなんて考えてないのでしょうね。
そういう意味では、中部はまさにトヨタの気遣いを感じますね。トヨタご自慢のカンバン方式を気取ったのか、積雪時には名古屋市内の除雪車を借りると計画し、空港で積雪するくらいなら、名古屋からの道路はマヒしている事に気付かない間抜けな中部に劣っている事を認めないとならないとは、情けな過ぎて涙も出ません。
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