明石海峡大橋が開通してから苦難続きの明石海峡横断航路。日本のフェリーの草分けであるフェリーは、民間での運営を断念して第3セクターとなり「たこフェリー」という愛称をつけて頑張ってますが、これまで民間で頑張ってきた旅客船の雲行きは怪しくなってきました。
運航する明淡高速船のサイトに、休止届を出した告知が出ました。
岩屋/明石航路運航休止に関するお知らせ
弊社は、平成13年4月設立以来5年に亘り題記航路を運営して参りましたが、開業以来毎年赤字が続き、全社的な経営改善努力にも拘わらず、昨年度も4千2百万円の赤字を計上することとなり、累積赤字は巨大に膨らみ、債務超過の状態となっております。又、燃料油が3年に亘り高騰し続ける現環境下では、弊社の自助努力並びに株主2社(播淡聯絡汽船㈱並びに淡路連絡汽船㈱)よりの資金援助にも限界があり、これ以上当航路を運営することは難しいとの判断に至りましたので、来る5月29日(月)以降「運航を休止」いたす所存であります。
ここまでは一般的な告知だと思いますが、中略して結びを紹介すると
現在淡路市からはある種の支援策のご提案はあるものの、当航路を維持継続するに必要な内容とはなっておらず、更なる支援策のご提示がない場合には、上記方針通り運航休止をいたす所存であります。
うがって読むと、航路を休止しなくても済むような条件を出せと迫っているようにも見え、交渉のテクニックのようにも見えますし、状況を利用者に正直に伝える事で市民からのバックアップを期待しているかのようにも見えます。
行政としては、前述のようにフェリーを第3セクターで維持しており、車無しでもフェリーの利用が可能なことから、バスへの乗継などに問題を残すとはいえ、旅客船が廃止となっても最低限の交通手段は確保していると言えそうで、明淡高速船と行政には温度差を感じます。
という背景はともかくとして、個人的には明石海峡横断航路は手軽な船旅として好きで、これまでも大して用も無いのに使ってきましたから、できるかぎりお名残り乗船をしておきたいとまずは第1回お名残り乗船に出かけてきました。
まりーんふらわあ2
これは、以前からここに就航している船です。今の季節は、2階甲板席が気持ちいいです。
しわく1
小豆島急行フェリーの船で、おそらくドライリースだと思われます。経費節減のために船の小型化を企画して導入されました。
これがその船内。実用一辺倒だった従来の就航船に比べると、ちょっと豪華さを感じます。実は、乗るのは今回始めただったりします。お気に入りの2階甲板席が狭いのが、個人的には難点です。
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