明石海峡クルーズ乗ってきました
今は橋も架かっている明石海峡には、明石と淡路島の岩屋を結ぶ、フェリーと高速船の2つの航路があります。このうち、旅客船を運航する明淡高速船は、赤字のために営業を廃止したいと表明。急遽、明石市が補助金を支払い、しばらく運航を続けながら、今後の運航体制を検討する事になりました。その補助金支出の大義名分に登場したのが、この明石海峡クルーズです。
日曜・祝日に2便/日とお世辞にも使い易いとはいえないもの、料金が大人1000円と割安で、中高生や老人は800円とさらにリーズナブルです。チケットもこのとおりなかなか力が入っており、急遽準備したとは思えません。しかし、こんなところに金をかけるなら、本業の赤字補填に回せよと言いたくなります。
さらに、市もあの手この手でPRにつとめ、いろいろなルートで乗船促進をしているのが聞こえてきます。驚いたのは、運航開始直前の7月1日に配布された「市報」。明石海峡クルーズの折り込み広告かと思いました。
神戸空港沖では海上から飛行機の離着陸が見物できるということも、まだ神戸空港歓迎ムードが残る地元では、それなりの話題となったようです。
おかげで、いまのところけっこうな人気があるようです。
使う船は「まりーんふらわあ2」。現在、明淡高速船で使われている中で、最も大きな船です。定期航路では、あまり人気が無い2階席も遊覧となれば人気。私は30分以上前から並んで、席を確保しました。見晴らしを考えて、最後列を確保しましたが、この通り後ろ2列には、布地の屋根がありませんから暑いです。
明石港を出ると海岸沿いにすすみ、海上から見る大蔵海岸、アジュール舞子、マリンピア神戸、須磨海岸はなかなか新鮮な景色でした。神戸空港沖では、お約束どおりANA418便と思われるA320の着陸シーンが見られました。神戸港の観光船も完全に空港の南側まで出る航路は少ないので、貴重なアングルです。
帰りは、ほぼ往路のトレースでした。暑いからか、冷房の効いた階下に降りる人も目立ちました。
いまのところかなりの人気ですが、心配なのは今後。運航日や明石港の立地条件から、団体客はあまり期待できず、個人客中心の集客にならざる得ません。そう考えると、あまり楽観できないのです。本来の高速船航路も運営体制も含めて見直しの対象という報道もありましたので、来年度以降がどうなるか不明です。興味をもたれた方は、ぜひ今年のうちに乗船してください。
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