モンパルナスのピロシキ
ロシアを代表する料理といえば「ピロシキ」と答える人が多数派なのは、もしかしたら関西の中だけの常識かも知れませんが、とにかくこの常識を関西人に刷り込んだのは「パルナス」という関西ローカルの洋菓子チェーンであるのは間違いないと思われます。
1970年代の半ばからしばらくの間、日曜の午前中・・・確か10時ごろ・・に行っていた名作アニメシリーズ再放送のスポンサーで、この時代に良い子だった皆さんに絶大なる知名度を誇ったお店です。そこでケーキなどの洋菓子と共に売られていたのがピロシキだったのです。当時のピロシキの味・・・正直言ってよく覚えていません。なにせ、味より量のガキでしたからねぇ。
このように関西では圧倒的な知名度を誇った店ですから、ファンも多く、店がなくなった今でも話題に取り上げるサイトやブログは沢山あります。そして、これらの中で必ずと言ってよいほど取り上げているのが、阪神尼崎駅構内にあるベーカリー&喫茶店「モンパルナス」です。なんでもパルナス創業者の実弟で、パルナスで製造を担当されていたことがある人が独立したお店で、ここのピロシキはパルナスのレシピが受け継がれているとか。
存在は少し前から知っていたのですが、尼崎で乗り換えることはあっても降りる事はなかなかなく、立ち寄る機会がありませんでした。今回も尼崎で降りる予定ではなかったのですが、いつも阪神そばでは芸がないと改札を出てみました。
改札の正面には尼センという高架下の専門店街がありますが、モンパルナスはここではなく、改札の並びに独立して(高架下ですが)店舗を構えます。改札を出たら左折(海に向かう)して、駅の外に出る手前で左向け~左でお店に到着。
ベーカリーコーナーでお持ち帰りもできますが、のどが乾いていたので、喫茶コーナーに座って、アイスレティーとピロシキ2個をオーダー。レティーが380円でピロシキが1個150円でした。セットメニューがあるかなと密かに期待していたのですが、ありませんでした。
ピロシキの具は、刻んだゆで卵とミンチとたまねぎとあとはなにかなぁ。生地のモチモチ感が強烈で独特の食感でした。塩コショー味というか、香辛料の味がきつめで、思ったよりも大人の味でした。そうか、これがモスクワの味なのかぁ。ビールにも十分合いそうな味で、ちょっと癖になりそう。
↓楽天でも買えるとは帰宅後に検索するまで知りませんでした。
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コメント
パルナスってもうないんですか。子供の頃に住んでいた所にはタカラブネが1軒あるだけだったので、パルナスはあこがれの店でした。
冷やして食べるホーロドケーキというやつを、じっとかみしめてみたかったのですが、それがかなわぬとは残念です。
投稿: おもにあ | 2006.08.21 23:41
おもにあさん、コメントありがとうございます。
パルナスは、この読売新聞の記事
http://osaka.yomiuri.co.jp/ajinakansai/aj51110a.htm
によれば2000年に営業を終えたそうです。最後のほうは、かなり細々とした営業だったそうですから、だんだんパルナスを知る人も減っていくのでしょうね。
投稿: こぶ | 2006.08.22 17:28
こんばんは。尼崎のモンパルナスの記事を見て、TB&コメントをさせていただきます。
関東人である私にとって「パルナス」は馴染みがない店ですが、赤ちゃんがニコニコしながら登場するCMを「探偵ナイトスクープ」か何かで放映した際に見て強い印象を受けました。関西では当時メジャーなお店だったようですね。
もちろんパルナスのピロシキを食べた経験はないんですけど、ネットで検索しているうちに辿り着いたのが、尼崎のモンパルナスでした。今年の2月にポートライナーに乗りに行った後で尼崎に出向き食べてきましたが、ちょっとしたおやつには腹持ちがよさそうでしたね。
投稿: mattoh | 2006.08.22 22:33
mattohさん、コメントありがとうございます。
ポートライナー延伸部分の乗り潰しの帰りに寄られたのですね。
パルナスはおっしゃる通り、一定の年代の関西人にはかなりの知名度があって、あのコマソンを歌える人は珍しくないですね。瞬間風速的には、関東における丸井(店の内容は違いますが)ぐらいの知名度はあったと思います。
モンパルナスのピロシキは、食事には少ないですが、おっしゃる通り小腹が空いたときにはぴったりという感じですね。
投稿: こぶ | 2006.08.23 20:17
とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
投稿: 株の初心者 | 2014.02.11 12:29