珍品リフトのあるスキー場
機械好きのスキーヤーやボーダーの方なら変った形のクワッドリフト乗り場と同意いただけると思いますが、実際、これは珍品リフトのたぐいになると思います。三菱重工が、米国リフトエンジニアリング社との技術提携によって架設したリフトです。リ社のリフトはYANという商品名が付いており三菱YANなどとも呼ばれます。
斬新なデザインと独創的な握索機が特徴のYANでしたが、どうもメンテが難しいようで、米国では事故も発生したとも伝えられ、リ社は解散したと聞きます。国内でも早々とリプレースされるケースが増えており、元より導入基数が少ないこともあって、絶滅寸前なのかもしれません。
この画像は、岐阜県ホワイトピアたかすの第2クワッドリフトで、この撮影時は盛業中でしたが、営業時間終了間近になって、10~20分くらい突然停止し、乗客を降ろし終わると営業を中止してしまいました。停止と中止の理由は、強風による安全装置の作動と、強風が続くためという説明でしたが、確かに多少風は強かったものの、他のリフトはまったく影響を受けずに運転されており、ちょっと唐突な印象を受ける営業中止でした。
このスキー場、このリフトの他に特徴がありまして、それはこの地区で唯一の本格的仮眠所を備えること。試しに泊まってみたのですが、ちょっと驚くことがありました。それは、テレビがBSしか写らないこと。地形の関係で地上波の電波が届かないのかもしれませんが、本土でBSしか写らない宿泊施設って初めての体験でした。
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