2005.01.30

珍品リフトのあるスキー場

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機械好きのスキーヤーやボーダーの方なら変った形のクワッドリフト乗り場と同意いただけると思いますが、実際、これは珍品リフトのたぐいになると思います。三菱重工が、米国リフトエンジニアリング社との技術提携によって架設したリフトです。リ社のリフトはYANという商品名が付いており三菱YANなどとも呼ばれます。

斬新なデザインと独創的な握索機が特徴のYANでしたが、どうもメンテが難しいようで、米国では事故も発生したとも伝えられ、リ社は解散したと聞きます。国内でも早々とリプレースされるケースが増えており、元より導入基数が少ないこともあって、絶滅寸前なのかもしれません。

この画像は、岐阜県ホワイトピアたかすの第2クワッドリフトで、この撮影時は盛業中でしたが、営業時間終了間近になって、10~20分くらい突然停止し、乗客を降ろし終わると営業を中止してしまいました。停止と中止の理由は、強風による安全装置の作動と、強風が続くためという説明でしたが、確かに多少風は強かったものの、他のリフトはまったく影響を受けずに運転されており、ちょっと唐突な印象を受ける営業中止でした。

このスキー場、このリフトの他に特徴がありまして、それはこの地区で唯一の本格的仮眠所を備えること。試しに泊まってみたのですが、ちょっと驚くことがありました。それは、テレビがBSしか写らないこと。地形の関係で地上波の電波が届かないのかもしれませんが、本土でBSしか写らない宿泊施設って初めての体験でした。

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2005.01.29

愛知万博モリゾーゴンドラ試運転開始

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愛知万博の開幕が近づいてますね。長久手会場と瀬戸会場を結ぶモリゾーゴンドラの試運転が始ったと聞きましたので、ちょっと寄ってみました。愛知万博では、長久手会場内で完結するキッコロゴンドラもあり、2基のゴンドラが運転されますが、このモリゾーは無償、キッコロは有償だそうです。しかし、探し方が悪いのか、公式サイトでゴンドラの料金について触れたページが見つかりません。どうもいまいち知りたい情報が探しにくい公式サイトで、万博本体への魅力が薄れますね。

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さて、平面図をみると本線中で屈曲しているので、その構造が謎でしたが、行ってみれば、なんと言うことは無い中間停留場方式と同じでした。客扱いをしないわけですから屈曲信号場と呼ぶのが正当でしょうか?

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2005.01.28

日本で一番短いリフト

S_LIFTヘブンスそのはらSNOW WORLDにある国内で最短のリフトです。全長はわずか85mです。全長が90m台のリフトは国内に何本かありますが、90mを切るのはたしかここだけのはず。

この画像で山麓から山頂まで全て写ってます。支柱は3本ありますが、ロープウェイと違ってリフトの場合は、最低でも停留場の出入口に1本づつの計2本が必要で、さらにこのリフトのように起終点に高低差がある場合・・・つまり一般的な線路・・では、これに加えて圧索支柱が必要ですから、支柱3本というのは最低限の構成と言っても差し支えありません。

このリフトは、山麓駐車場からスキー場に上がるゴンドラ終点とキッズエリアを結ぶもので、大人が一人で乗るのはリフトヲタ丸出しでちょっと恥ずかしい・・・って、リフトにカメラを向けているだけでヲタ丸出しなので、いまさら手遅れですね。実際、子供向けに乗り場の搬器下はかなり低くなっているので、足が短い私でさえ、乗り降りは辛かったです。

あと特筆すべきは、まだ少数派メーカーである樫山工業製であることです。伊国ライトナー社との技術提携による製品で、どこまで国産でどこから輸入品かはわかりませんが、基本設計は向こうのものでしょう。原動装置(山麓)と緊張装置(山頂)が非常にコンパクトであるのが印象的でした。

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2005.01.18

思い出のリフトが・・

ROKKOLIFTせっかくトラックバックをいただきながら「索道ネタが少ない」とお叱りも合わせていただいたので、ちょっと索道ネタも(笑) 今月末までには、索道ネタももう少し充実する予定です。

さてこの画像、なんの変哲もない観光リフトのようですが、確かにたんなる観光リフトです。六甲山カンツリーハウス展望台連絡リフトと言うらしいです。以前は、カンツリーハウスと回転展望台として有名だった十国展望台を結ぶシングルリフトでした。この十国展望台が廃業してしまいましたので、リフトも運命を共にするかと思っていたのですが、久々に訪れてみたら、なんと真新しいペアリフトに生まれ変わっていたのです。2003年4月、この近くに六甲ロックガーデンが開業しましたので、これに合わせてリニューアルしたのかもしれません。

なんで思い出のリフトかと言えば、たぶん私が初めて乗ったリフトだからです。1967年、家族で六甲山に遊びに来て、リフトに乗った記憶が明確にあります。確か幼稚園年長組5歳の夏でした。それまでにロープウェイは何本も乗ってましたから、索道趣味の原点とはいえませんが、私にとって貴重な第一歩を踏み出した(いきなり一人で乗りましたから)索道であるのは間違いありません。

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2004.12.05

続:学研の「ゲレンデガイド」も買ってみました

購入直後には、データの充実にべた褒めをした本書ですが、中身を読み進めると、今シーズンからの最新情報が反映(神立の新名称や芸北国際のリフト運休、めがひらのクワッド新設など)されている反面、数年前から休止中の池の平温泉カナメリフトやすでに廃止されているアサヒテングストンの第4リフト、昨シーズンから休業の比叡山人工スキー場が掲載されているなど、情報の鮮度がちぐはぐな事に気がつきました。池の平など競合誌と照らし合わせたりスキー場のホームページを見れば判るはずの情報で、ちょっと情けないですね。

ということで、情報の信頼性にちょっと疑問符がついてしまいました。来シーズン以降の改善を期待しましょう。

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2004.12.01

学研の「ゲレンデガイド」も買ってみました

スキー場ガイドと言えば、ヤマケイ実業之日本社が老舗ですが、先日紹介したスキーマップルなどの新興勢力も目立ちます。スキーブームが去ってからの新規参入組もあるように思いますが、外部から見えれば、安定した顧客が見込めるジャンルに思えるのでしょうね。

さて、今年はその新興勢力から学研の出版している「スキー&スノーボード ゲレンデガイド2005 全国版」を購入してみました。前にも書きましたように、スキー場ガイドの読者プレゼント(主にリフト1日券)は当選の確率が高く、どこか1ヶ所でも当たればガイド2~3冊分以上に相当しますから、スキーヤーにとっては、けっこう割の良い投資なんですよ。学研は初めてなので、どの程度のリターン確率かはわかりませんが、当選人数は先発誌に比べて遜色はありませんから、同じような当選率を期待してます。ちなみに私の実績は一昨シーズンは4通応募の3通当選、昨シーズンは3通応募の3通当選でした。

さて、肝心のガイドの中身ですが、予想以上に充実していて驚きました。体裁は、先発のヤマケイや実業之日本社と似てますが、データがより充実しています。例えば掲載スキー場数は、以下の通りです。

 ヤマケイ 593ヶ所
 学研 588ヶ所
 実業之日本社 421ヶ所

この掲載スキー場数は、主に小規模スキー場の簡単な紹介で数が左右されるわけですが、この小規模スキー場のガイドが見易くて充実し、簡単なスキー場内案内図まで載ってます。この形式は、ヤマケイか実業之日本社が以前採用していたやり方で、判りやすいです。小規模スキー場のガイドなんて・・とお考えの方も多いと思いますが、えてして小規模スキー場は空いていることが多いので、ちょっと時間が空いた時など下手に大規模スキー場に行くよりもずっと効率的に滑ることができますので意外と有益なんですよ。しかも、小規模スキー場は、パンフや独自ホームページがないことも多いですからね。

さらにカラーページで紹介の詳細情報の出ている主要スキー場では、全コースの基本データが出ています。これは、以前はスキーマップルのウリだったのですが、最近のスキーマップルは詳細情報を載せるスキー場数が年々減ってますので、学研の方が使えます。これで、全リフトのデータが掲載されていれば、私としては言う事がないのですが・・ さらに、巻頭で今シーズンのトピックスを紹介しているのも嬉しいですね。以前は各誌共に行なっていたのですが、今はこれを行なうガイドが少ないのです。

 ということで学研の「ゲレンデガイド2005」は二重丸です。

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2004.11.27

やっと出ました ~スキーマップル2005~

数あるスキー場ガイド中でも、一番高く評価している「スキーマップル」今シーズン版が出ているのを、先日、ようやく発見し、買ってきました。

明確で直球な評価、主要スキー場では等高線入りの平面図で示されるゲレンデマップは、他のガイドの追随を許しません。以前、こちらで他のスキー場ガイドを紹介した際に触れた、リフト券の読者プレゼントもあります。

なによりも索道ファン、リフトヲタに嬉しいのは、索道データがしっかりしていること。シングルかペアか、固定循環式か自動循環式かというのは、一般のスキーヤーにとっても関心が高く、有益な情報だと思うのですけどね・・

ここ数年、基本的なガイド部分は押さえながら、ゲレンデ以外のガイドに特色を持たせようと試行錯誤をしており、勢い余って超メージャースキー場のゲレンデのガイドを載せ忘れたのではないの・・ という変な編集だった年もあるのですが、今回の「スキーマップル 2005」はなかなかバランスの取れた編集で、有益な情報が掲載され良かったです。このところ、スキー場への新規投資が減っており、あまり変化がないなかで、毎年ガイドを売っていこうとすると、こういう方針になるのはよくわかりますし、読者のニーズにもマッチしてますね。

惜しむらくは、その昔は全国版であったのが、東西版に別れ、さらに最近は「関東・甲信越・東北」版と「関西・中部・北陸・中国」版となっていること。私のように全国のデータが欲しいとなると、2冊買う必要があり、しかも信州方面は双方に載っていてダブってしまいます。そして、反面、北海道の情報がありません。北海道だけ、別冊で出ないかな?

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2004.11.09

中越地震とスキー場

新潟県中越地震に被災された皆さんには、心からお見舞い申し上げます。

さて、直接の救援の手を差し伸べることも大切ですが、ある程度落ち着いてきたら、被災地の経済に好影響を与えるような消費行動をとることが支援になりますね。直接の被災はなくても、周辺地域では、被災状況の誤解や交通・流通網の混乱などで間接的な被害も出ているものと思います。これまでの自然災害でも、伊豆諸島の火山噴火で伊豆半島の観光客が減るとか、阪神大震災で城崎温泉のお客が減るとかがあったはずです。

とりあえず私は、おかきは極力新潟のメーカー製を買って、「久保田」の出荷も始まったそうですし、最近はすっかり焼酎党だったアルコールも、しばらくは意識して清酒を飲もうかなと思うこのごろです。

地震とスキー場といえば、20年ほど前の長野県南部地震で王滝村のおんたけスキー場を思い出します。スキー場自体の被害は大した事がなかったそうですが、村に通じる道路やスキー場へのアクセス道路が被害を受け、おりしもトリプルリフトの工事中だったのですが、資材の搬入も滞るような状況になったのだそうです。村は、観光こそが基幹産業と村民の援助と同等の力をスキー場の復旧と整備工事にも注ぎ、ヘリ輸送も活用してスキーシーズンに間に合わせました。テレビで電話インタビューに答えた村長が「村を助けたいと思うならば、この冬のスキーはおんたけに来てください」と答えていたのを、今でも思い出します。

先日の新聞によれば、越後湯沢では12月や1月の予約のキャンセルも入っているそうで、ちょっとむごい話だと思います。新潟県観光協会のサイトでは、各地の状況をまとめたページもありますから、状況を確認しながら、災害普及の邪魔にならない範囲で遊びに行くのも、援助の一つの形だと思います。

さてさて気になるのがスキー場の状況ですが、公式サイトが見つけられた範囲で、今シーズンの休業を正式に案内しているのは、コクドの山本山高原だけでした。比較的震源地に近い浦佐は、サイトにある掲示板の情報によれば営業する予定のようですし、奥只見丸山も大丈夫のようです。上越国際も大丈夫のようですから、この地区の大型スキー場の多くは、無事にシーズンインできそうです。


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2004.11.07

もうすぐスキーシーズン

もうすぐスキーシーズンですね。

先月ぐらいから、書店でもスキー関連の雑誌などが目立ってきましたし、大型スポーツ用品店でも、スイミングウェアやキャンプコーナーなどを縮小して、スキーコーナーへの模様がえが見られるようになりました。

ということで、スキー場ガイドを買ってきました。しかも、ヤマケイと実業之日本社の2冊。2冊も買うのはもったいないようですが、スキー場ガイドのプレゼントコーナーで応募するリフト券って、当選率が高いことに気がついたのです。

例えばヤマケイでは、アンケートに答えないといけないのですが、今年のガイドで発表された昨年のアンケート結果によれば、アンケートの回答者は3999名、昨年のガイドのリフト券プレゼントは3535名分・・・つまり数字の上では、応募者の大半が当選する事になります。どのスキー場が欲しいのかの希望を書きますので、人気スキー場では落選者も多いでしょうが、それほどメジャーでないスキー場では、おそらく応募者が全員当選でしょう。ということで、ここ数年は、スキー場ガイドのリフト券プレゼントは当選確率が80%くらいになってます。リフト券ってスキー場ガイドに比べて高いですから、1箇所当たればガイド2~3冊分に相当しますし、ペアでプレゼントが多いですから、同行者にいい顔ができます。

ということで、今年もどこかが当たると期待してガイドを買うわけです。

しかし、最近はスキー場の変化が少ないですね。スノーボードパーク関係は、いろいろと変わることが多いようですけど、スキーオンリーの私にはあまり関係ないですし・・

リフトの新設や架替が伴うようなコースの新設などは、いまのところ広島の女鹿平温泉めがひらスキー場しか見つかりません。すっかり変化の乏しくなったスキー場業界で、一時の勢いは衰えたものの、毎年、リフト・ロープウェイ・ゴンドラの架替や新設を行なっていたコクド系列のスキー場も、公式サイトやガイドブックを見る限りでは、今年は変化が無いようですし、索道ファンでもある私には、ちょっと寂しいシーズンになりそうです。

昨シーズンデビューした蔵王ロープウェイ山頂線のフニテル式DLM(複式単線自動循環)ゴンドラです
 ↓
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